全経済新聞2038号(2018年1月10日付)アップしました。

1面
謹賀新年
働きやすい職場、働きがいある職場を
中央執行委員長・森井 康生
 全国の組合員のみなさん。
新年明けましておめでとうございます。
 さて、少し前のことになりますが、労働組合に対して「既得権益にしがみつく抵抗勢力」との言われない攻撃がありました。
 もちろん、労働組合も時代に合わせて変えていかなければならない点もあります。しかし、職場で働く仲間を守るという点はどんな時代であろうと揺るぎない使命です。
 経済産業省当局は、経済局の若手職員の本省出向について、「政策企画立案・予算プロセス作業に携わること、ネットワークを広げること」のため重要であると述べています。私たちもそれ自体に反対するものではありません。しかし、OJTだと言うのであれば出向者の配属先は目的に沿っているものであるべきです。また、当然ながら出向者全員が元気に経済局へ戻ることは当局も組合も一致するところです。全経済が出向見直しを求め続けた結果、メンターやトレーナーの配置が進むなど一定改善されて来ましたが、引きつづき充実したものになるよう、取り組んで行きます。出向者だけではなく本省内での働き方に関しては、本省支部が開設した相談窓口に協力していきます。
 働き方改革は重要ですが、幹部・管理職による働かせ方こそ改革が必要であることから、レクの必要性、資料作成、レク時間、短時間で回答を求める発注などについても、皆さんからのご意見を頂きながら、改善を求めていきます。
 中堅以上の職員にとって、今年4月から「給与制度の総合的見直し」に伴う現給保障が廃止され、生活に大きな影響を与えることになります。退職手当の引き下げも、労働組合の合意のないまま強行されました。これらの減額分を回復するためにも大幅賃上げを実現する取り組みも重要となっていますし、政府内では定年延長に向けた議論も活発化しており、これに対応する取り組みも急務です。
 以上のように労働組合は「抵抗勢力」ではなく、今の時代にこそ必要なクリエイティブな組織だと考えています。
 全経済はこれらの取り組みを春闘方針案としてとりまとめました。1月9日から本部三役が各支部・労組を訪問し、春闘方針を説明すると共に懇談をさせて頂きますので、忌憚のないご意見を頂きますようお願い致します。
 全経済は組合員はもとより、経済産業省、独立行政法人で働く方にとって、働きやすい職場、働きがいのある職場を維持・拡充し、賃金をはじめとする処遇を改善するために取り組んで参ります。
 今年も一年、よろしくお願い致します。

若者や女性が希望持てる社会に
アグネス・チャンさん (歌手)
 日本で歌手デビューして45年。芸能活動を続けながら、3人の子どもの子育てや海外留学、ボランティアなどさまざまなことに取り組んできました。
 昨年もユニセフ・アジア親善大使としてシリア難民が暮らす周辺国(ヨルダン、レバノン、トルコ)の難民キャンプを訪問しました。子どもたちの暮らしは悲惨です。大人が就労を禁じられているので、子どもがお金を稼ぐ役目を負わされているからです。
 女の子の場合は、結婚すると相手の家からお金がもらえるので、現地の大人らと児童婚させられているケースも多い。女性や子どもがモノ扱いされる、こうした状況をできるだけ多くの人に知ってほしいです。

・アグネス論争から30年

 一方で日本はどうでしょう。女性や若者に優しい国といえるでしょうか。
 私は過去に、テレビ局に赤ちゃんだった長男を連れて行き、批判された経験があります。出産前に出演していた番組から早期復帰を望まれていたので、「子連れ出勤」したところ、一部雑誌で「プロとして甘えている」と言われたのです。これには賛否両論が沸き起こりました。後に「アグネス論争」と名付けられ、1988年の流行語になっています。
 でも結果的にはバッシングに負けず仕事を続けてきて良かった。現在30歳の長男が、取材で「子どもの時、お母さんが働いていて、寂しくなかった?」と聞かれたことがあるのですが、「ぜんぜん」と答えていました。記者がさらに「あなたが結婚した時、奥さんが働き続けたいと言ったらどうする?」と聞いたら、「応援する。僕が主夫になってもいい」とまで…。とてもうれしい言葉でした。

・優しさが「活躍」の鍵
 ずっと健康で過ごしてきた私ですが、10年前には乳がんの手術を受けました。芸能人にとって、病気はマイナスイメージ。隠す人も多いようです。でも、私は公表したことを後悔していない。病気を「新しいチャレンジ」と捉えて、成長することができたから。同じ病気の仲間と出会い、痛みを分かちあえたことを幸せに思います。
 会社勤めの場合、職場に理解がなく、退職する人も多いと聞いています。2人に1人ががんになる時代。人の「痛み」にもう少し優しい社会になってほしいですね。
 少子化対策にしても、有効なのは、若者に優しい社会をつくること。私の世代は、結婚や子育てには「何とかなるさ」と楽観的でした。今はそれが難しい。保育園建設が反対運動で中止になるような状況があります。経済格差も広がり、若者が「家族を持つと大変。独身のままでいたほうが楽」と思ってしまいます。
 若者の賃金を上げ、税金の負担を軽くする政策が必要でしょう。国が自分たちの未来を応援していると分かれば、日本の若者も希望を持てる。「一億総活躍」にはそれが一番ですよ。
 *1955年香港生まれ。72年日本で「ひなげしの花」で歌手デビュー。上智大学を経て、トロント大学へ編入。85年結婚。89年、米国スタンフォード大学教育学部博士課程に留学。94年教育学博士号(Ph・D)取得。日本ユニセフ協会大使、ユニセフ・アジア親善大使として、世界の紛争地などを視察している。

「政次ロス」 快進撃つづく注目株

俳優 高橋一生さん>
 高橋さんが演じたのは、主人公・井伊直虎の家臣、小野政次役。政次が直虎の身代わりに処刑された際には、ファンの間に「政次ロス」現象が起きたほど。彼の死を悼むCD(「鶴のうた」)が発売されたのは、大河ドラマ史上異例のことでした。
 もっとも、「人気急上昇」はテレビの世界に限定した話。実は、高橋さんの俳優キャリアは長く、1990年9歳の時に映画「ほしをつぐもの」でデビューしています。演劇の世界でも、鴻上尚史さんや蜷川幸雄さんらの重鎮と何度も仕事をし、高い評価を得てきました。高橋さんの魅力の一つである「低い美声」は、豊富な舞台経験で培われたものといえるでしょう。
 今年2月には主演映画「blank13」が公開。俳優の斎藤工さんが長編初監督を務めた作品で、借金の果てに失踪した父と突然再会する家族の物語です。
 「いろいろ問題がある家庭だけど、『隣の庭』をうらやむんじゃなく、ありのままを肯定するつもりで演じました」。父親役はリリー・フランキーさん。息子役の高橋さんの熱い演技が楽しみです。
 *1990年映画「ほしをつぐもの」でデビュー。95年にはスタジオジブリ製作の「耳をすませば」で準主役の声優を担当した。2015年テレビドラマ「民王」で注目され、売れっ子となる。出演映画に「キル・ビル」「シン・ゴジラ」など。


2面
阿蘇で交流を深め、熊本地震の被害状況も伺う
秋・冬イベントin 阿蘇(熊本)に20名が参加
 12月2日〜3日に開催した秋・冬イベントin阿蘇には、北海道局・近畿局・四国局支部と産総研・評価機構労組から20名の参加があり、ありがとうございました。
 1日(金)に熊本駅前のホテルに集合し、北海道局支部の粋な計らいで、前夜祭を楽しむことができました。ただ、翌日の出発にまで影響したことは残念。
 2日(土)、ホテルからバスに乗り1時間半程進むと、阿蘇長陽大橋に差し掛かる。この橋が5月に再開するまでは阿蘇地域に行くまでに、大分側を迂回して2時間程かかったそうだ。近くには、阿蘇大橋崩落現場もあり、まだまだ工事が続いていた。
今回の宿は、やすらぎ交流館。廃校となった小学校を阿蘇市から管理委託を受けた企業が運営している。館長の望月さんから震災当時の状況を伺う。
 館は被害も少なく広い校庭もあり、大分側からの電力供給により停電も起きなかったため、九州電力の復興拠点が置かれた。1か月程3交代100人態勢の状況で寝食の提供に協力した。ボランティアの拠点にもなり、子供たちとお母さんのケア活動を進める。
 今でも地域住民を巻き込んで、県外客を呼ぶイベントを数多く手がけている。
 その後、館から車で10分の荻岳の登山。駐車場から30分で登れる。頂上から阿蘇、祖母傾、九重の眺めが一度に楽しめる。
 夜は、薪割、マッチの火起こしから始めたバーベキュー。食べて飲んで盛り上がりすぎて、なぜかダンス教室が始まった。この日もエンドレスの人が居た。
 3日(日)は、大観峰、草千里ヶ浜を廻り、損壊中の益城町役場庁舎を外から見学。庁舎は立ち入り禁止のため、震災直後の混乱の状況がそのまま残っていた。
 最後に、仮設店舗で営業している「益城町焼肉たから」を貸し切っての昼食。値段以上のお肉を用意していただき、全員大満足。
 来年の開催地も確定しました。来年も多くのご参加をお待ちしております。

産総研でファミリーデー開催
産総研労組もうどん出店で協力
【産総研労組・佐野執行副委員長】2015年から始まった産総研ファミリーデー。職員が家族ぐるみで交流することを目的とし、4回目の今回は、産総研入所1、2年目の事務職員を中心とした実行委員会が主体となって運営されました。当日は残念ながら小雨となりましたが、職員、その家族等、総勢300名が参加しました。バーベキュー、じゃがバター、焼きそば、フランクフルト、焼きマシュマロ、広島焼、芋煮が振る舞われ、産総研労組からは、今年も、手作業で打って用意したうどんを振る舞いました。会場は飲食を楽しむ人たちでいっぱいで、同時にビンゴ大会、ヨーヨー釣り、紙飛行機大会、心肺蘇生実習などのイベントも開催され、大盛況となりました。普段は仕事の付き合いしかない中で、家族ぐるみで互いにより密接に交流するできる場の提供に、労組としても積極的に協力できました。

定員、運営費交付金などの満額査定を求める
内閣人事局、財務省主計局に申し入れ
 全経済は、12月7日、定員・予算要求で内閣人事局、財務省主計局に申し入れを行い、満額査定を強く求めました。この申し入れには、本部、特許庁支部、関東経済局支部、産総研労組、評価機構労組が参加、内閣人事局は茶谷補佐(経済産業省担当)、財務省主計局は濱嶋補佐(経済産業省担当)が対応しました。回答の概要は以下の通りです。
【内閣人事局回答】
 経済産業省からも、業務実態は厳しい、増加する業務量に何とか対応していると伺っている。しかし、人件費抑制の閣議決定があり純増は厳しい。各省庁、同一に厳しい。最小限の査定に理解いただきたい。合理化計画中止を伺ったが、計画が道半ばであり、中止は厳しい。地方にしわ寄せするなとのことだが各省庁の判断としか言えない。
 フルタイム再任用の別枠化は厳しい。再任用職員は他の職員と同じ業務なので違いを出せない。しかし、意欲、体力のある方への環境整備は必要。次期合理化計画、定年延長の議論の中で、再任用の見直しがあるかもしれない。
 純減数は業務量に見合った内容で納めたい。昨年は、東京電力管内の火災に絡み、保安部での追加事項の強い要望があった。今年も神戸製鋼の件は伺っている。事情に応じて対応したい。特実審査官については、審査の質、IOT技術の審査など伺っている。
 ご意見を踏まえ最大限受け止め、できるだけ数を取る。
【財務省主計局回答】
 超過勤務手当の増に関して、経済産業省からは激しく要望を受けている。時間数は増やせないが、総額ベースでの査定はあり得る。経済産業省からは、超過勤務が恒常化している部署に重点的に措置する、と聞いている。
 定員合理化減はどの省庁もやらなくてはならない。地方での合理化は、各省庁の実態に見合った対応。経産省は昨年の査定では地方分が厚くなっている。
 調達制度全体として、検査院の指摘もあり、緩和できない部分がある。
 効率化係数は法人毎に決めているはずだ。所掌は総務省なので効率化係数を無くすとは財務省から言えない。
 特許庁の定員に関して、意匠は0にはなっていないはずだ。
 再任用定員の別枠化だが、人事局なり人事院での制度的な話となる。
 経産省の短時間勤務再任用枠は要求に沿って措置している。ただし、毎年不要が出ており宜しくない。

数字でみるお正月の暮らし
・お年玉は2500億円
 昨年1月のバンダイの調査によると、小中学生がもらうお年玉の平均は、5人の大人から合計2万5千円! 親戚の子が多い大人には、頭の痛い正月です。ちなみに小中学生は日本全体で約1千万人なので、2500億円もの大金が大人から子どもへ狃蠧整榲将瓠9馥眩軅源此複韮庁弌砲この金額以下の国連加盟国が少なくとも25カ国はある現実を考えると、ちょっと複雑です。
・期待し過ぎの福袋
 「使えないものが入っているかも…」と分かっているのに手が伸びてしまう福袋。江戸後期〜明治に呉服屋さんが発案したといわれています。凸版印刷の調査では、一つの福袋にかける予算は3千円未満という人が3分の1。8割の人が1万円未満に抑えていました。ちなみに福袋への期待値は、代金の約4倍。ちょっと見通しが甘すぎ!?

新年号読者参加企画・私の「○ 活」
「シュウ活」
 【北海道局支部渡部通信員】 定年後に向けた僕の「シュウ活」。
【衆活】職場を離れた後、どういう風に世間とかかわっていくか。
【執活】趣味や特技をきちんと身につけ、ボケることなく執着することができるか。
【囚活】何か自分が果たすべき義務を見つけ、それに満身囚われることができるか。
【習活】何事にも好奇心を失わず、何でも習得する姿勢を保てるか。
【酬活】年金があてにならない状況下で、家計を維持していく術を持てるか。
【蹴活】不合理な政策に対しては、一蹴する気力と知力を維持できるか。

「残活」
 【産総研労組つくば第一分会・黒沢通信員】スーパーマーケットが夜8時を過ぎると、残りもの食品(果物・魚・肉・パンなど)の価格が3分の1以下になるのを、狙って活動を始めます。

私の「著活」
 【産総研労組中部センター分会・柘植通信員】「著活」、略さないで言うと「著作活動」である。
 分会の機関紙にコラムを載せてもってきた。機関紙に載ることを喜んでいたのだが、最近は少し変化した。Wordの印刷機能に「冊子版」というものがあることに気が付いたので、「堤防論」という20話ほどのコラムをA5版20頁ほどの冊子に印刷してあちこちに紹介して見た。
 これは結構、癖になる。今は「法律論」という100話ほどのコラムを「製本してみたい」と思い始めている。

私の「○活」
 【産総研労組関西センター分会・坪内通信員】日常、家事については、掃除をはじめとして家人にすっかり「お任せの状態」となってしまっています。週末たまにゲリラ的に料理をする程度です。このままでは、定年後に所謂「粗大ゴミ扱い」になってしまいそう。料理も含めてさらに家事業務に貢献できるよう、少しずつ家事活動(家活)をできるようになっておく必要がある気がしております。急には無理そうなので、今年はやりやすそうなことから何かひとつ宣言して始めるべきと思ってはおります。。。

「私のフラワー活」
 【特許庁支部・田代通信員】特許庁支部では庁内の方に声かけをして、昼休みと夜に「フラワーアレンジメント」を開催しています。少しでも組合活動が広がればと考えていますが少しずつ浸透し、先日は支部委員長も参加してくれました。お花と組合事務室が賑やかになるので癒やされ、役員の方の気兼ねない参加で組合の大切さを話しながらフラワー活を継続して行きたいと思います。